走行ロボットのメンテナンスとアフターサービス
あらゆる業界でIT技術の導入やDX化が進められており、物流業界においても労働者不足などを背景に同様の対応が求められています。
特に倉庫業務を中心に導入されているのが走行ロボット・AMRですが、導入したロボットを長く使うためにはメンテナンスが欠かせません。
アフターサービスの内容も踏まえながら導入を検討すべきですので、このページではその重要性や選び方などを紹介します。
現場におけるメンテナンス
現場においてロボットをメンテナンスすることは、長くロボットを使い続けるために欠かせません。
「長く」というと具体的にどれくらいかという話になりますが、設備投資には耐用年数という概念があり、「この期間はこの設備を使う」という想定年数を踏まえて投資の回収が可能かどうかを検討し、実行するという流れになります。
したがってその耐用年数は最低限使い続けなければ想定よりもコストがかかっていることになりますし、それ以上持たせられると費用対効果がよりよくなるという整理になります。
日常点検や定期点検、故障時の対応などをしっかりと行い、できるだけ長く使い続けられるようなメンテナンスを意識しましょう。
耐用年数や修理費用
前段で述べた通り、設備投資には耐用年数という概念がついてきます。この耐用年数には「投資回収を考えるにあたっての耐用年数」と「税務上の耐用年数」という2つの考え方が存在します。
「税務上の耐用年数」は税務申告を行うにあたって経費として計上できる減価償却費を計算するために必要な年数であり、実際に何年使えるか・使えたかは関係ありません。
この耐用年数が経過したからといって設備を使用してはいけない、なんていうこともありません。
一方で「投資回収を考えるにあたっての耐用年数」は実態として何年間設備を使用することができるかを考えるものですので、導入する設備のグレードなどによって大きく変わってくるでしょう。
また、修理などが必要になった場合には点検にかかる料金のほか交換部品代金や部品調整料などがかかる場合があります。
もちろん症状によってかかる料金は変わってきますので一概にいくらとは言えませんが、一定の費用は間違いなく発生しますので、できるだけ故障を防げるよう日々のメンテナンスをきちんと行いましょう。
保証、アフターサービスのポイント
設備を導入するにあたっては、メーカーや代理店によって設定された保証・アフターサービスがついているケースがあります。もちろん内容は導入する設備やメーカー・代理店によって大きく異なりますが、購入する際にはどのような範囲まで対応可能か確認しておくことをおすすめします。
アフターサービスに関してはトラブル発生時において電話などで問い合わせられる環境があるかどうかに加え、相談・確認のために現地まで来てくれるかどうか、メンテナンスの一部についてサポート内として無償で対応してくれるかなどを確認しておきましょう。トラブル発生時の点検についても有償と言われる可能性がゼロではありませんので、必ず事前に確認しましょう。
また、保証については期間・内容を含めてどのようになっているかを確認しましょう。期間の長さ・内容の手厚さはその設備に対する自信の表れといっても過言ではありません。保証が手厚いロボットであれば「故障やトラブルに繋がる可能性が低い」と判断することができますので、確認しておきましょう。
