RGV
RGVとはRail Guided Vehicleの略称で、有軌道無人搬送車を指します。工場・倉庫といった物流現場で用いられるシステムですが、導入することでどのようなメリットを得られるのでしょうか。AGV・AMRとの違いについてもまとめました。
RGVを利用するメリット
レール式で安定感があり高速走行も可能
RGVとは、床に電力供給を行う集電レールを設置し、ガイドに沿って台車を走らせるシステムです。RGVはレールがあるため、他の走行ロボットに比べると横荷重に強いのが特徴。また、レールのおかげで高速走行できるというのもメリットのひとつとなります。
バッテリー不要で長時間稼働できる
RGVは床に設置したレールから給電できるため、バッテリーが不要。充電もする必要がなく、長時間にわたる安定した稼働が可能となっています。また、バッテリーの充電にかかるコスト、廃棄にかかる手間・費用も削減できます。
RGVとAGV、AMRとの違い
誘導方法に違いがあります
AGVは床などに設置した磁気テープ等で誘導しますが、RGVは床へのレール設置が必要。給電不要というメリットはありますが、導入コストは高くなりがちです。AMRは、搭載されたスキャナーにより環境を自動で把握し、自律走行を行えるのが特徴。磁気テープもレールも不要です。
充電・給電方式にも違いアリ
AGV・AMRは基本的にバッテリーで走行するため、定期的な充電が必要となります。しかし、RGVはレールから給電されるためバッテリーは不要。充電も交換も必要ありません。充電にかかるコストも手間も省けるため、省力化を実現できるでしょう。
こんな企業におすすめ
重量のある荷物を搬送する企業に
あらかじめ設置されたレールを走行するRGVは横ブレも少なく、比較的重い荷物の搬送も可能です。そのため、輸送用機器・電気機器といった重量のあるものの搬送を行う企業に適しています。また、RGVやAGVを併用して構築する自動倉庫を実現したいという企業も、検討の余地があるでしょう。
まとめ
レール式なのでレイアウト変更には注意
レールから電源供給を受け、ガイドに沿って自走するRGVは、決まったルートしか走行しないため管理しやすいのが特徴です。ただし、レイアウト変更などの変化には対応しづらいため、自社の業務内容・RGVの導入に期待することを明確にすることが大事。他のシステムとも比較しつつ、適した製品を選ぶようにしましょう。