FIG
本ページでは、IP無線や、バス、タクシー、ホテル業界向けソリューションなどを幅広く手掛けているFIG株式会社を特集。同社はかの「猫型配膳ロボット」を手掛けていることで知られていますが、他にもAGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)などを幅広くラインアップ。それらのなかからAMRの「LDシリーズ」について取り上げ、特徴や導入事例などをリサーチしてご紹介しています。
FIG(LDシリーズ)の走行
ロボットの特徴
AGVのウィークポイントをカバーしたAMR
FIGが手掛けるLDシリーズは搭載されているカメラやレーザセンサから得た情報を自己解析した上で、適切な走行ルートを取ることができるAMR(自律走行搬送ロボット)になります。従来からの走行ロボットであるAGV(無人搬送車)は、予め設定されたガイドラインに沿って走行させる用途には適していますが、柔軟に走行ルートを変更することはできず、ガイドラインの張替えなどの手間暇が必要となってしまいます。
その点、AMR であるLDシリーズは、ガイド自体が不要であり、工場や倉庫など使用する場所のレイアウトが変更された場合でも、柔軟に対応することができます。さらには後述します通り、搭載されたセンサの働きにより、人や障害物への接触も回避することができます。
モバイルロボット、追随ロボット、双方の用途に対応可能
FIGのLDシリーズは1台で、モバイルロボットとしても、追随ロボットとしても使用することができるのが大きな利点となっています。例えば倉庫内で使用する場合、運ぶ物が既に揃っており後は運ぶだけという場合には、目的地を指定するだけで、自動で走行してくれるモバイルロボットとして使用することができます。
一方、人間が倉庫の各所を巡回し必要なものをピックアップしながら目的地へ向かうという場合には、人間と共に移動する追随ロボットとして使用することも可能。ただし追随ロボットとして使用する場合、目的地到着後に待機場所に戻すにはAGVのように、ガイドテープを床に貼っておく必要があります。
医薬品や食品などの運搬向けに、デジケータ搭載モデルもあり
LDシリーズは、医薬品や食品など、外部と遮断した環境で湿度が管理された状態での運搬が必要となるニーズに応じて、デジケータ搭載モデルもラインアップされています。デジケータ部分はしっかりと密閉できるようになっており、湿度管理モニタも完備。
その上で先にご紹介したLDシリーズ本来の機能も、もちろん活用することが可能。医療現場や製薬の現場、食品の研究や開発の現場などにうってうけと言えるでしょう。
FIG(LDシリーズ)の走行
ロボットの機能
について
周囲240度を検知するセンサにより、高い安全性を実現
前述しました通り、FIGのLDシリーズはAMR(自律走行搬送ロボット)であり、レーザやカメラから得た情報を基に自ら走行ルートを算出して自立走行を行うことができます。
この能力は、安全面にも大きく寄与しており、LDシリーズのセンサは前方を240°の範囲に渡って検知することが可能。走行中に人や障害物を感知した場合、迂回または停止し接触を回避します。さらにオプションで上方の障害物を検知するセンサを追加することも出来ます。
このメディアでは、他にも、人手不足を解消し、生産性を向上させる走行ロボットを紹介しています。TOPページでは利用する目的や場所に合わせてオススメの走行ロボットを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
FIG(LDシリーズ)の走行
ロボットの事例
半導体シリコンウェーハ工場の効率化に大きく貢献
半導体シリコンウェーハ大手の株式会社SUMCO九州事業所では、工場自動化の一環として、
FIGの自立走行搬送ロボットを、一括管理システムとともに導入。半導体シリコンウェーハの工場では工程ごとに、ウェーハをワークという装置にストックする方式となっていますが、ワークはサイズも重量も大きく、移動距離も長いため、人力での移動作業は大きな負担であったとのこと。そこでFIGのLDシリーズを導入。一括管理システムとの併用により、適切なタイミングでの搬送が可能となり、省人化と効率化に大きく貢献したとのことです。
FIG(LDシリーズ)の走行
ロボットのサポートについて
保守管理には対応、但し詳細は要問合せ
FIGならびにLDシリーズの製造元であるciRobotics株式会社の公式HPには、LDシリーズを導入後のアフターサポートやメンテナンス、緊急連絡などに関する記載は特に見当たりませんでした。ただし、ciRobotics株式会社の会社概要には自社製品の保守管理を行っている旨は明記されていました。詳しい内容については、要問合せとなります。
FIGの会社情報
会社名 | FIG株式会社 |
---|---|
走行ロボット | LDシリーズ |
所在地 | 大分県大分市東大道二丁目5番60号 |
電話番号 | 097-576-8730 |
公式HP | https://www.figinc.jp/ |