自動化で人手不足を解消
少子高齢化に伴い、多くの業界が頭を悩ませている人手不足。その深刻化する問題の解決策として、注目されているのがロボットによる業務の自動化です。導入によってどのようなメリットを享受できるのか、情報をまとめてみました。
人手不足の現状と影響
人手不足が深刻化する業界の現状
さまざまな業界の中でも、とくに人手不足が深刻化しているのは建設業・運輸業・医療業界。近年では新型コロナの影響もあり、飲食業・宿泊業でも人材が集まりにくくなっています。
それ以外の業界でも、「労働負荷と待遇・給料が見合わない」「労働環境の改善に消極的」といった特徴が見られる企業は、人手不足に陥りやすい傾向があります。
労働環境の悪化につながる可能性が高い
人手不足になると、当然ではありますが従業員1人あたりの負担が増加。労働時間や残業・休日出勤が増えるなどで、労働環境が悪化しやすくなります。また、ストレスが溜まることによる人間関係の悪化、集中力低下に伴う労働災害リスクの上昇、作業効率ダウンなど、企業の生産性・業績にも悪影響が及ぶ恐れがあります。
自動化で人手不足を
解消する方法
人の代わりに働くロボットを導入する
労働現場での人手不足対策として、多くの企業が注目しているロボット導入による業務の自動化。飲食業であれば配膳ロボット、物流業であれば搬送ロボットに業務を任せることができれば、効率よく人手不足を解消することができるでしょう。
また、従業員の肉体的・精神的負担をはじめ、労災リスクの軽減についても期待できるようになります。
企業イメージの向上による人材採用
なかなか労働力が集まらないという業界には、「きつい」「汚い」「危険」といったマイナスイメージがつきまとっている恐れがあります。しかし、ロボットの導入で業務の自動化を図ることができれば、企業イメージがアップする可能性大。従業員がイキイキと働ける環境を作ることで、将来的な採用にも好影響が期待できます。
人手不足を解消できる走行ロボットとは
走行方式でAMRとAGVに分かれます
自動走行ロボットとは、人間が直接操作することなく、目的の場所へ移動するロボットのこと。搭載されたセンサーによってルートを自動算出・自律走行するAMRと、床などに設置したガイドに沿って走行するAGVの2種類に分かれます。
とくにAMRは人との協働を目的に開発されており、人や障害物を自動で回避できるのが特徴。物流・建設・飲食・医療などの現場で導入され、人手不足の解消にひと役買っています。
まとめ
初期コストはかかるが長期的な利益が期待できる
人手不足の解消を目的に走行ロボットを導入するのであれば、AMRとAGVの特徴を知り、どちらがより自社のニーズ・環境に合っているかを考慮することが重要です。もちろん初期費用はかかりますが、人件費の削減・業務効率の向上などのメリットを享受することができれば、長期的にはプラスに転じていくでしょう。